新聞記事で読みましたが、中学英語教師の7割以上ががTOEIC700点未満の実力だそうです。ちょっと低いですよね。いや、ちょっとどころではないか。私が中学生だったころはTOEICって無かったし(あってもこんなに有名ではなかった)、当時の英語の先生がどれぐらいの実力だったかはよくわかりません。とにかく気さくで英語の歌とか歌っていて、何となく英語の授業は好きでした。彼女はどれぐらいだったんでしょうね。
TOEIC700点では人に教えるには低すぎる
TOEICの点数だけでは計れないこともあるでしょうが、過去記事でも書きましたが700点なんてあまり英語が分かっていない状態です。もちろん人にものを教えるということは単にその教科の知識だけではなく、人間性とか生徒のモチベーションを上げるのがうまいとか、いろんな要素が加味されるので一概に全ての先生がダメだとは思いません。実際私の中学の時の英語教師は生徒のモチベーションを上げるのは上手かったと思います。私は勉強しませんでしたが(笑)
でもね、TOEIC700点が取れないというのはさすがに”英語教師”としてはちょっと物足りないですよ。
毎日英語を教えることで自身の知識もつくし、アウトプットもしているはずだから少しずつでも能力は上がっていくと思うんですけどね。新任の先生ならまだしも。カリキュラムに沿ってただひたすらマニュアルを読んでテストで●×つけて…というルーチン作業を繰り返しているということになるのでしょうか。そうなると授業を受けている子供たちがかわいそうですよね。それが英語の世界だと思ってしまうと。
700点ぐらい英語を生業としているなら取りましょう
ビジネスに少し英語を使う機会があるぐらいの人であれば、自分が不自由していなければそれで問題ないでしょう。出来る範囲でやればいいのです。でも人に教える、ましてや未来のある子供たちを育てる責務があるわけですから、少しは自分も勉強する必要がありますね。
正直700点ぐらい、試験対策をしっかりして基礎的なところを固めれば1年もあれば余裕で取れるはずです。いや、曲がりなりにも英語教師なわけですから半年もあればできるでしょう。
- 分からない問題は躊躇せず捨てて必ず最終問題までやりきる(重要)
- リーディングの穴埋め問題は選択肢を見て何を問われているか先に判断する
- 単語の穴埋めは単語を知らなければ解けないので悩まない
簡単な試験対策として上記3件上げましたが、まずはすべての問題を解ききることが重要です。最後の問題=難しいというわけではありません。試験対策を実施しても700点取れないぐらいであれば、英語教師として事態は深刻だと受け止めたほうがいいですね。
TOEICや英検を足切りにして英語教師を入れ替えとかは雇用の問題でさすがに難しいでしょうから、職の保証は仕方ないとしてその代わりにもうちょっと勉強する必要がありますよね。あ、保証されているから逆に勉強せんのかな…。
民間の英語学校なら即倒産ですよ。「講師はみんな日本人。英語はほとんど出来ませんが、脈々と受け継がれたマニュアルをもとに授業を展開しております」
…誰が行きますかこんな学校。
日本の英語教育は大丈夫か
こんな状態だから親も義務教育で行われている英語には過度に期待せず、民間で習わせるのが当たり前になっているのでしょうね。過去に受験英語について書き、義務教育を経ても英語が喋れないのは時間が足りないだけだと書きましたがカリキュラムはよくても教師の質が伴っていないのかもしれませんね。
私が中学英語教師なら必死で勉強しますけど…。だってそれがメインの仕事ですよ。
たぴお